キャンプインから球春到来。6年ぶりの「世界一決定戦」、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕も約1カ月後に迫ります。侍ジャパンへのエールを込め、「MY WBC」を紹介します。
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「憧れはありましたよ」。球界最年長のヤクルト石川雅規投手(43)が22年目となるプロ生活で、過去4度開催されたWBCをそう回顧した。青学大3年時、プロアマ合同チームだった00年シドニーオリンピックに出場もその後、主要国際大会で日の丸を背負うことはなかった。
「代表に選ばれるような成績を残したい思いはありました」。通算200勝まであと17勝、21年連続勝利という偉業を積み重ねてきた身長167センチの小さな大投手に、WBCのチャンスは巡って来なかった。それでも、ヤクルトの仲間が出場する晴れ舞台を純粋に応援した。「青木や岩村(明憲)さんが出て優勝した1、2回大会はすごく印象深い。『すごいな』『うわっ、いいな』って憧れの目で見てました」。
今大会は中村、山田、高橋、村上のチームメート4人が出場する。「みんなケガなく頑張ってほしい」と祈るように言った。球界最年長として日本代表の後輩たちへの言葉を求めると「言葉なんて」と謙遜しながら、「同じプロ野球に所属している選手として楽しみでしかたないですよ」。
シドニーで背負った日の丸は「今でも僕の大きな財産」と語る。WBCには縁遠かったが、取材の最後には「出てみたかったな」。口ぶりは野球少年のようだった。【三須一紀】



