球が遅くたって、構いません! 開幕投手に内定している日本ハム加藤貴之投手(30)が16日、沖縄・名護キャンプでライブBPに今季初登板。

実戦を想定して2度に分けてマウンドに上がり、計40球中で安打性の打球は11本だった。最速は137キロで「すみません、球遅くって」と“遅球アピール”は実に5度を数えたが、それも持ち味。次は23日ロッテ戦(名護)で今季初実戦に臨む。

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決して、すねているわけではない。ライブBPで、今年初めて打者と対戦した日本ハム加藤貴は「球、遅いんですけど(笑い)。まあまあ、投げているボールは悪くないかなと思っています」と、自虐ネタで報道陣を笑わせる余裕ぶり。不思議ワールド全開の“カトちゃん節”で、順調な仕上がりをアピールした。

より実戦に近い状況を確かめるため、1度マウンドを降りた後、間隔を開けて2度目のマウンドへ。自ら計画し、首脳陣に直訴した。計40球のうち、許した安打性は11本。前半は上川畑と石井、後半は野村、清宮の中軸候補相手に投げた。ライブBPでは球種やコースを告げてから投球するため、技巧派左腕にとって安打性の当たりは、それほど重要ではない。とはいえ「ちょっとショックでしたね。打たれすぎて」と反省しつつ「打者も(バットが)振れていると思うので、打者に(援護を)期待したいと思います」と、ニッコリ笑った。

この日の最速は、1度目の登板で計測した137キロ。2度目のマウンドでは大半が130キロ台に届かなかった。「すみません、球、遅くって」「球速は仕方ない。僕、遅いんで…。すみません」「球速は遅いんですけど…」と、なぜかしきりに遅球ぶりを強調。剛速球はなくても、昨季シーズン最少与四球のプロ野球記録を更新した制球こそ、持ち味だ。投球間隔に細かな変化を加え、捕手が要求したコースへ投げる技術は、さすがの一言。「コントロール自体はそこまで悪くなかった。ストライクも割と取れていた」と納得顔だ。

初実戦となる23日ロッテ戦へ向け、課題も見つかった。「真っすぐの精度は、もう少し求めた方がいい」。12球団最速で開幕投手に内定した左腕は、マイペースに晴れ舞台への準備を進める。【中島宙恵】

○…開幕ローテ候補の上沢が今季初のライブBPに登板。30球中、安打性4本に抑え「真っすぐでしっかりファウルを取れたり、空振りを取れた。まあ、良かったかなと」と手応えを口にした。左打者には、スライダーとカットボールの中間の変化球、新球種スラッターを試した。「空振りと見逃しがあった。して欲しい変化はしていた」と、まずまずの表情だった。

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