新型コロナウイルス感染で出遅れていた広島会沢翼捕手(35)が17日、1軍キャンプに合流した。同学年の秋山や菊池らが一部別メニュー調整する中、フルメニューを消化した。「思った以上に、体が動いたので良かったです」。笑顔で再会したチームメートとともに流した汗を拭った。

1月下旬に新型コロナウイルスに感染した。山口・岩国市での2軍キャンプ第1クールは完全別メニューとなり、7日からの宮崎・日南市での第2クールから全体練習に合流。調整の遅れが心配される中、首脳陣を安心させる動きを見せた。「今しか振る量はできない。強度をちょっと上げながらできればいいかなと思います」。打撃練習だけでなく、ブルペンではアドゥワら投手陣の球を受けた。

今季は捕手に専念する坂倉の挑戦を受ける立場にある。「サクだけじゃない。いい捕手はたくさんいるので、そこはあまり考えずに自分のことをしっかりやれば。“試合に出る”という、その気持ちがなくなってしまったら辞めるときだと思うので、そこは必ず持ってやっていきたいと思います」。経験値では広島捕手陣で群を抜くベテランが加わり、正捕手争いも激しさが増す。【前原淳】

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