オープン戦初登板し、本拠地ペイペイドームで“お披露目”となったソフトバンクの新加入コンビが、開幕ローテーション入りへ不安を残す投球を見せた。

米レンジャーズから加わった有原航平投手(30)が、先発で3回を投げ9安打6失点。2番手で前阪神のジョー・ガンケル投手(31)も2回6安打4失点。2人で計10失点と荒れた。

有原は初回、2死から安打を許したが、危なげなく無失点でしのいだ。2回は1死二、三塁から8番武岡に右前打を浴び、2点を奪われた。3回は1死からの4連打などで4失点。「本当にだめな投球というか。ボールが真ん中に集まってきて、ポンポンと打たれるのが自分の悪いパターン。こういう試合をなくしていかないといけない」と神妙な表情で話した。

ガンケルは登板した4回に4安打と1四球で3失点。5回は先頭の赤羽に左中間へのソロ本塁打を浴びた。予定の3回を投げきれず「自分の持ち味は、低めに投げてゴロを打たせる投球。今日のように、ボールが浮いてしまうと、なかなか思い通りにはいかない」と渋い表情だった。

有原は日本ハム時代に通算60勝。ガンケルも阪神での3年間で16勝を挙げており、実績はある。それでも藤本監督は「競争というところでは、もうちょっと闘争心というところを見せてもらいたい。次回の投球に期待します。競争というところは頭に入れて投球してもらいたい」と、あえて厳しい言葉を投げかけ、奮起を促した。【山本大地】

○…新外国人コートニー・ホーキンス外野手(29=米独立リーグ)が、オープン戦1号の本塁打を放った。9回1死で左翼席へソロ本塁打を運んだ。藤本監督は「1発出ましたね。一生懸命やってるのでね。外国人の中では1歩リードかなというところですね」と評価。途中出場で8回にも左前打。オープン戦は打率4割と状態を上げてきた。

○…育成2年目の川村が“プロ1号”を放った。途中出場し、9回1死の打席で右翼スタンドへ運ぶソロ本塁打。「打った瞬間、入ると思った。より一層、支配下になって、ペイペイドームでお客さんの中でやりたいと思いました」とかみしめた。前日は9回2死満塁で、右翼ポール際へ幻のサヨナラ弾となる大ファウルを放っていたが、この日は正真正銘の1発でアピールした。

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