昨年9月に左肘のクリーニング手術を受けた巨人高橋優貴投手(26)が実戦復帰を果たした。

先発で2回を投げ、1安打2奪三振の無失点。2回1死走者なしから、内野安打で許した後も、併殺で仕留め、打者6人で封じた。ストレートの最速は145キロだった。

マウンドで肩で大きく深呼吸をしてから、第1球を投げた。「内容うんぬんより、まずは投げられることが目標だった」と昨年8月28日のファーム交流戦阪神戦以来の実戦マウンドに体は緊張感に包まれていた。手術後のオフには育成契約となり、リハビリに励んできた。「何事もなく、終われたので、その面に関してはよかった」と安堵(あんど)の表情だった。

無事に投げ終えることが目標をクリアし、今後に向けて、結果に対する欲が強く湧き出てきた。21年には11勝をマークした左腕は「これからが勝負だと思う。やっと勝負の土台に上がれたのか。やっと技術に100%向けるかな。変化球も真っすぐもばらついていた部分がある。次の試合でしっかり修正できるように」と力を込めた。