日本ハムジュニアで、昨年12月のNPB12球団ジュニアトーナメントで大会史上初のノーヒットノーランを達成した竹内樹生(たつき)投手(日高門別小6年)が、進学先の日高門別中でレベルアップを図る。最速130キロ左腕の目標は、ドラフト2位で阪神入りした門別啓人投手(18)。同郷左腕の背中を追い、将来のプロ入りを目指す。

 

スーパー小学生左腕の竹内が同郷の先輩を追う。23日に日高門別小を卒業。進学先の日高門別中では軟式でプレーを続ける。「将来プロ野球選手になりたい。憧れは門別啓人投手です。同じ左投手ということもあって」と阪神入りした左腕を目標とする。門別も中学時代は軟式で腕を磨いた。同じ道をたどって、レベルアップを目指す。

日本ハムジュニアに選出され、昨年12月のNPB12球団ジュニアトーナメントのヤクルト戦で、大会史上初のノーヒットノーランを達成した。自己最速を5キロ更新する130キロをマークし偉業を成し遂げた。「あの時は全く意識していなかった。味方が守ってくれて助かりました。6年生で130キロは出したいと思っていたので、出たのはよかった」と振り返る。

ノーヒットノーラン達成試合で使用していたグラブは、門別が中学時代に使っていたものだった。小学5年時に知り合いを通じて譲り受けた。「ずっと目標にしていたので、同じグラブを使えるのはすごくうれしい」と、中学でも使用する予定だ。

門別の投球から学ぶことは多い。「特に憧れるところが右バッターへのインコースのクロスファイア。コントロールとか投球術もすごい。(自分は)一塁へのけん制があまり得意ではないけど、首の使い方で走者を惑わせていたり、見習うところはたくさんある」と話す。

今は所属していた少年野球チームJBC日高ブレイヴのチームメートらと、ランニングやキャッチボールで体を動かしている。昨年12月に179センチだった身長は数カ月で180センチまで伸びまだまだ成長中。「中学校で140キロは出したい。全国大会に行って、チームを勝たせることができる投手になりたい」と思い描いている。【山崎純一】

 

◆竹内樹生(たけうち・たつき) 2010年(平22)4月7日、北海道日高町生まれ。日高門別小1年時にJBC日高ブレイヴで野球を始める。ポジションは投手のほか一塁手や外野手などもこなす。家族は両親と弟。好きな食べ物はすし。左投げ左打ち。180センチ、75キロ。