西武山川穂高内野手(31)の言葉には、最大級のリスペクトが込められていた。29日、ベルーナドームで全体練習に参加。2日後に迫ったオリックスとの開幕戦(ベルーナドーム)へ向けて、開幕投手を務めることが有力な高卒3年目右腕、山下舜平大投手(20)について問われて、等身大の言葉で答えた。

山川 ものすごく、いい球を放っていると思いましたし、3年目で開幕投手に選ばれる(可能性が高い)のは、そういうことだと思うので。千賀、山本(由伸)、佐々木朗希とかと同じ目線で見ていますし、こっちが見下すこととか絶対にないので。最初から、ぶつかっていきたいと思います。

1軍未登板の相手だが、映像などをチェックして、その力量はエース級と見ている。どんな傾向と対策を立てて、臨むのか。

山川 (映像は)もちろん見ています。いいですね。いいピッチャーです。全部の球種がいいですし、その中でもストレートが、かなり強いと思う。ただ、僕の打席に関して、何が来るかはわからないので、その時の駆け引きだとか感覚だとか、ありますけれど。まずは、対峙(たいじ)してみないと何もないので。先入観は入れずに。映像を見ても投げ方を見ているだけなので。打席での球のイメージは、1度対戦してからになると思う。(狙い球は)ないです。それが、うまくいかないメンタルです。そんなにうまくいくようなピッチャーが、開幕投手では投げないので。まずはどういう球を投げるのか。見るのか振るのかを、その打席の中で決めるというか、反応ですし、結果をあまり考えないと思います。どうするかというより、自分のできることをやるだけです。

攻略プランは事前に立てず、打席に立ってからが勝負。どんな相手にも、山賊打線の主砲はどっしりと構えて、その時を待つ。