高卒3年目のオリックス山下舜平大投手(20)が、大役を任された。開幕戦となる31日の西武戦(ベルーナドーム)で1軍デビューすることが決定。30日の練習で、中嶋聡監督(54)が開幕投手について「山下舜平大です」と明言した。

1軍未登板の投手が開幕投手を務めるのは、球団69年ぶりの快挙。それでも当の本人は「今の気持ちは…あまり緊張もしていなくて、開幕という特別感も自分はあまり持っていないです」と地に足ついていた。

山下はオープン戦で、10日巨人戦から3週連続で開幕日にあたる金曜日に好結果を続け、防御率2・35。抜てきを決めた中嶋監督は「早くから決めてましたけど、でも本当に見極めのタイミングですかね」と説明。山下の体の状態やWBCに出場した山本由伸投手(24)、宮城大弥投手(21)との兼ね合いなど、慎重に見極めて最終決断した。

前日29日には対戦する西武山川が山下について「千賀、山本、佐々木朗希とかと同じ目線で見ています」と最大級のリスペクトを送っていた。それを聞くと「侍ジャパンで世界一の方なので、言っていただけるのは自信にもなりますし、負けないように投げたい」と喜びながらも闘志。プロ初登板を白星で飾り、3連覇に弾みをつけたい。

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