投打がかみ合った楽天が、日本ハムの新球場で行われた歴史的な開幕戦を制した。

6回途中1失点と好投した楽天田中将大投手(34)が、駒大苫小牧時代を過ごした北海道に誕生したエスコンフィールドで最初の勝利投手となった。

打線は5回に伊藤裕季也内野手(26)が新球場初本塁打となる、左翼のブルペンへ飛び込む先制の1号ソロ。6回には新外国人のマイケル・フランコ内野手(30)が左翼上段席へ飛び込む1号2ランを放って追加点を挙げ、田中将を援護。6回途中からは継投でリードを守り、最終9回は松井裕樹投手(27)が締めくくって今季初セーブを挙げた。

日本ハムは打線がつながらなかった。5回1死まで田中将の前にパーフェクト投球を許した。6回1死満塁で4番野村佑希内野手(22)の犠飛で新球場でのチーム初得点も、その後は楽天リリーフ陣を打ち崩せなかった。6回3失点だった開幕投手の加藤貴之投手(30)が今季初黒星を喫した。

▼田中将が日本では12年ロッテ戦以来2度目の開幕投手を白星で飾った。プロ野球で11年ぶりの開幕投手は02年→13年藤井(DeNA)に並ぶ最長ブランクだった。12年ロッテ戦は敗戦投手になっており、日本ではこの日が初の開幕戦勝利。大リーグ時代の田中将はヤンキースで開幕投手を4度経験し、19年オリオールズ戦で白星をマーク。日米で開幕投手を務めた日本人投手は昨年の大谷(エンゼルス)まで7人いるが、両方で白星は野茂英雄(日本1勝、米大2勝)黒田博樹(日本3勝、米大1勝)に次いで3人目。

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