森下クン、これがドラ1先輩のお手本打や! 阪神不動のクリーンアップを形成する4番大山悠輔内野手、5番佐藤輝明内野手が、先制劇を演出した。

2回先頭、大山がバットを折りながらも中前へ運ぶ。今季チーム初安打をしぶとく決め、流れはグッと虎に傾いた。続く佐藤輝は左翼への二塁打。今季自身初打席初安打で無死二、三塁と好機を拡大させ、梅野、小幡の連続適時打につなげた。

「どんな当たりであっても、もうオープン戦じゃない。シーズンは結果なので。そういう意味では良かったですし、チームが勝てたのが一番良かった」と大山。佐藤輝は「ワンスイング目でヒットを打てたので、ホッとしました」とうなずいた。後ろを打つ森下に“続け”と言わんばかりの快音だった。

5回無死一、三塁では2番手森原から大山がきっちりと中犠飛。終わってみれば3点差に迫られ、9回もピンチを作った試合。この1点が貴重だった。「最低限ですが役割を果たせた」と背番号3。佐藤輝も8回に好走塁で二塁を陥れる二塁打を決め、マルチ安打発進。その後、6点目のホームを踏んだ。23年、OS砲がどっしりと打線の中心に座り続ける。【中野椋】

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