ロッテ先発の種市篤暉投手(24)が、4回89球を投げ、4安打10奪三振3四球1失点でマウンドを降りた。「まず最少失点に抑えられたことは良かったです。球数が多くなるのが僕の課題なので、もう少し長いイニングを投げられるように次回は意識して試合に臨みたい」。20年9月に受けたトミー・ジョン手術からの復活を示す好投は見せたが、3季ぶりの勝利投手とはならなかった。

内容は上々だった。初回からソフトバンク1番周東への空振り三振を皮切りに5者連続三振でスタートした。2回は2死から二塁打と2四球で満塁のピンチを背負ったが、9番甲斐を空振り三振で退けた。4回先頭の4番栗原に2試合連続となり右越えソロ本塁打を喫し、さらに1死満塁としたが、再び連続三振で最少失点。周東、近藤、牧原大、甲斐とWBCで世界一に貢献した侍ジャパンメンバー全員から三振を奪った。

150キロを超える直球、フォークともに、キレ味は19年に8勝を挙げて日本人最多タイ23イニング連続三振を記録した19年の姿に戻っている印象だ。10奪三振をチームの勝利に結び付けるかが、次の先発登板への課題だ。

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