腰と左膝の2度の手術から復活した巨人梶谷隆幸外野手(34)が、シーズンで632日ぶりの安打を放った。リードオフマンとしてチャンスを演出した。

「1番左翼」でスタメン。1回先頭の第1打席は右前打で出塁した。ファウルで粘って、7球目の145キロ直球を捉えた。シーズンでは21年7月8日中日戦以来の安打だった。その後、中田翔の中前適時打で先制のホームを踏んだ。2回2死の第2打席も118キロのカーブを右翼フェンスにワンバウンドの二塁打で続いた。一塁を必死で駆け抜け、二塁を少しぎこちないヘッドスライディングでもぎとった。

DeNAからFA加入1年目の21年10月、腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。復帰を目指していた昨年5月には左膝内側半月板縫合手術を受けた。昨季は1試合も出場できず、オフには育成選手となり、再出発した。地道なリハビリを経て、ファームでは5日の春季教育リーグ西武戦でDHとして、約1年6カ月ぶりに実戦復帰。23日から1軍に合流し、24日に支配下に復帰した。走攻守でアピールを重ね、開幕1軍に滑り込んでいた。

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