腰と左膝の2度の手術から復活した巨人梶谷隆幸外野手(34)が歓喜のお立ち台の光景を目に焼き付けた。「1番左翼」で約2年ぶりにスタメン出場すると、1回先頭、右前に632日ぶりの安打を放った。2回2死の第2打席も右翼線への二塁打。二塁へは「チキってますねまだ」と苦笑いの少しぎこちないヘッドスライディングでもぎとった。

マルチ安打でシーズン初勝利を演出。お立ち台では「長かったなと…。つらいなというのもありましたし。ファンの皆さんの前で野球ができることがうれしいです」と野球ができる喜びを全身でかみしめた。

DeNAからFA加入1年目の21年10月、腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。復帰を目指していた昨年5月には左膝内側半月板縫合手術。昨季は1試合も出場できず、オフには育成選手となり再出発していた。戻ってきた1軍の晴れ舞台での活躍。「伸びしろありますね。今はこなしてるって感じですけど、もっとあげていきたいなと思ってます」と、改善の余地を残すリードオフマンがさらに状態を上げていく。

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