プロ初勝利となったドラフト6位富田蓮投手(21)が中継ぎ陣の兄貴分・加治屋蓮投手(31)から、ハラハラのウイニングボール手渡しをされた。

延長12回、2死満塁で近本光司外野手(28)が中越えサヨナラ打で劇的勝利した。加治屋はすかさず、富田のウイニングボールを回収。ベンチ付近で富田に渡そうとした瞬間、いたずらっぽく球をスタンドに投げるふり。富田は目を丸くしていたが、もちろん投げることはなく、加治屋はそっと記念球を手渡した。チームのムードの良さを表すような場面だった。

加治屋は左腕の登板前の11回にマウンドに上がり、1死から安打を許したが、次打者を好フィールディングで投併殺打に仕留めた。しびれる展開をゼロで抑え、サヨナラ劇の流れを作った1人で「中継ぎで頑張ろうというのがブルペンでもあった。先に登板した投手がゼロで抑えて、結果的に富田に勝ちがついてよかった。これからチームの雰囲気もすごく良くなると思います」と口にしていた。

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