日大の最速152キロ右腕・市川祐投手(2年=関東第一)が大学初登板初先発で、初勝利。昨秋リーグ優勝の国学院大に土をつけ、1勝1敗に持ち込んだ。

初めての大学野球のマウンドにも、市川は落ち着いて投げ込んだ。「チームにとって大事な2戦目。絶対に勝ってやろうと思っていました」。この日の最速は145キロながら、大学入学後に身につけたフォークを効果的に使い、制球良く打たせて取った。「落ちる球で、ストライクやカウントも取れて空振りも取れるようになったところが成長できたと思います」。7回を投げ5安打7奪三振で3失点。味方の失策も絡み、自責は0。「自信になりました」と力を込めた。

高校1年夏に甲子園を経験し、2年秋のブロック予選ではノーヒットノーランを達成。ドラフト候補として注目を浴びたが、高3秋は指名漏れ。大学入学時から、肩を痛め、1年間リハビリに専念。秋のリーグ戦終了後から本格的に投げ始め、オープン戦で経験を重ねた。「リハビリ中にしっかり体作りをしたおかげで、体幹が安定して投げられるようになりました」。ケガの期間も成長につなげた。

片岡昭吾監督(45)は「そんなに驚くようなボールはないんですけど、低めに丁寧に投げてどんどん打たせて取れるピッチャー。今日は市川様様です」と脱帽した。

3年後のプロ入りを目指す市川。「終盤に連打や制球が乱れて四球を与えてしまったので、そこは体力の無さっていうか、投げていく中で体力をつけていきたいと思いました」と、勝利にも気持ちを引き締めた。

なお第3戦は、4月6日、神宮球場で3試合行われる。

◇国学院大ー日大 午前9時開始

◇青学大-駒大 同11時半開始

◇中大-亜大 午後2時開始