今秋のドラフト上位候補の東洋大左腕・細野晴希投手(4年=東亜学園)が先発し、延長10回を完投。7安打12奪三振1失点と好投した。試合後「いつもと変わらず出来た」と振り返った。

ストライク先行のテンポの良い投球で9回まで毎回奪三振を記録。1-1の同点で延長戦に突入し、10回は無死一、二塁からはじまるタイブレークで、味方が3点の援護をくれた。「1点あったらいいくらいの気持ちだったけど、3点取ってくれたので大きかった」と、その裏を無失点で締めた。

12球団29人のスカウトが視察する中で、この日は最速151キロを計測。ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクは「ストレートも速いし、3球目までにストライクが取れていて、制球力が安定してきた。非常に状態はいいと思う」と評価した。

今年1月に就任した井上大監督(49)は公式戦初采配を白星で飾った。「(開幕戦は)正直取りたかった。苦しい試合を勝てたのは勢いが出てくると思うので良かった」と話した。試合後に細野からウイニングボールが手渡された。