新生岡田阪神が今季12球団初となる降雨コールドゲームで開幕5連勝を逃した。岡田彰布監督(65)は無念の初黒星に「こっからやったけどなあ」と天気に恨み節。08年に阪神で指導した広島新井貴浩監督(46)に初勝利を献上した。7日は本拠地甲子園の開幕戦。39年ぶりに無傷で聖地初陣に臨むことはできなかったが、ヤクルトとの首位攻防戦に向けスイッチを切り替えるしかない。
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反転攻勢をかけようとした直後の6回の攻撃中、雨脚が突如強まった。21分間の中断後に「降雨コールドゲーム」が宣告され、マツダスタジアムのコイ党がドッと沸いた。阪神の開幕連勝は4でストップ。同時に08年に阪神で1年間、監督、選手の間柄だった広島新井監督に初勝利を献上する形となった。岡田監督は「こっからやったけどなあ。もう(広島遠藤の)球数からいってな、そろそろ向こうもリリーフ来そうな感じやったからなあ」と渋い表情で悪天候を恨んだ。
先発西純が本領を発揮できなかった。初回1死から野間に左翼フェンス直撃の二塁打を浴び、秋山に中前適時打を許し、あっさり先制点を献上。4回は無死一塁からデビッドソンに甘く入ったスライダーを捉えられ、左中間へ痛恨の2ランを被弾した。指揮官は「この間と一緒やったな。東京ドームとなあ」と厳しい表情。ボールが高めに集まり5回5失点と打ち込まれた3月22日の巨人とのオープン戦を回想し、「あのホームランが痛いよな、ほんま」と苦言を呈した。
リーグ最多得点を誇る打線もブレーキがかかった。1~3回は得点圏に走者を進めながら、チャンスを生かせず。指揮官は「今日は(適時打)1本も出んかったからな。雨は分かってたから、はよなあ1本出とったら、だいぶちごたかもわからんけど」と嘆いた。5回2死一塁から大山の中堅フェンス手前への飛球など惜しい当たりもあったが、「今日はちょっとタイミングずらされとったよな、紙一重のな、外野フライとかな」と振り返った。
7日からは甲子園開幕3連戦。首位ヤクルトを迎え撃つ。指揮官は「別に全部勝てるわけないんやから、やっぱりええ天気でやりたかったよなあ、そうやん昨日もそうやけど。まあしゃーないわな」と気持ちを切り替えた。【古財稜明】
■森下死球なんの
阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22)が攻守にガッツを見せつけ、チームをもり立てた。初回、1死一塁から右翼後方へ伸びる大飛球に対し、右手でフェンスとの距離を確認しながらジャンピングキャッチ。「自分の感覚として、フェンスとの距離を測るためにも(右手を)出した」。先制を許した直後の価値ある好プレーだ。試合前に個別ノックを受けており「練習していて損はないと、今日もプレーやって思った。どんどんうまくなるために練習を重ねたい」と成果をかみしめた。
2回の第1打席ではプロ初の死球も経験。143キロ直球を左肩に受け、さすりながらも元気よく一塁へ。試合後には「全然大丈夫です」と強調した。7日からは甲子園開幕カードとなるヤクルト3連戦に臨む。「やっと甲子園でプレーしている姿をオープン戦以外で見せることができる。すごく楽しみ」。聖地でも攻守にガッツを見せる。
■西純初マツダ初黒星
西純が今季初登板で黒星を喫した。地元広島のマツダスタジアムで1軍初登板。雨が降りしきる中で粘投したが、5回6安打3失点で凱旋(がいせん)勝利はお預けとなった。初回は3番秋山に適時打を浴びて先制点を献上。4回無死一塁では6番デビッドソンに2ランを浴びた。「得点圏のタイムリーや本塁打も、もったいなかった。防げた失点だった。打たれた変化球が高かった。次は同じミスをしないようにしたい」。悔しさは次回晴らす。



