阪神岡田彰布監督(65)が、15年ぶりの伝統の一戦で完敗した。前回指揮を執った08年10月以来の東京ドームで原巨人と対決したが、ノイジー、大山、佐藤輝の中軸が先発戸郷らの前に12の0に抑えられるなど沈黙。8回に中野の42イニングぶりの適時打で1点をかえすのがやっとで、5試合連続1得点以下と貧打が深刻な状況だ。

◆岡田監督と原監督 岡田監督は57年11月25日、原監督は58年7月22日生まれで岡田監督が1学年上。79年の日米大学野球では、早大・岡田が4番ショート、東海大・原が3番サードで出場した。ドラフトは岡田が79年1位(6球団競合)で阪神、原が80年1位(4球団競合)で巨人に入団。ともに新人王を獲得した。監督では岡田監督が阪神、原監督が巨人で06~08年の3年間セ・リーグで同時期に対戦。07、08年は巨人が優勝し、特に08年は最大13ゲーム差を逆転。岡田監督はこの年限りで辞任した。オリックス監督時代も含めると、岡田監督の原監督との直接対決は41勝41敗1分けの五分となった。昨秋のドラフトでは、高松商・浅野の1位抽選で一騎打ちとなり、原監督が引き当てた。今季の12球団では岡田監督が最高齢の65歳、原監督が次いで64歳。