巨人戸郷がダル直伝の「高め直球&スライダー」で虎打線を封じた。最速148キロと本調子ではないながらも、意図した通りの投球で7回3安打無失点。チームの連敗を止めた。

鍵になったのは侍ジャパンでダルビッシュに助言された「高め直球」の使い方だった。4回2死一塁では佐藤輝を内角高めの143キロ直球で二飛に仕留めた。6回無死一塁では侍ジャパンでも同僚の中野を145キロ直球で空振り三振。「意図したボールだったので、結構、自信になりました」とうなずいた。

スライダーをカウント球、勝負球として有効利用し、テンポ良く無四死球。開幕から13イニング連続無失点を継続する。「高めの真っすぐで空振りを取れたら、逆にフォークが生きるとか、逆にもう1球続けても空振りが取れたり。いろいろな相乗効果がある。(WBCで)得たものはでかすぎた」と成長を実感した。