栗山高女子硬式野球部が今春、本格的に始動した。昨年の同好会発足から1年。4月に1年生14人が入部して部に昇格し、念願だった単独チームとしての活動が可能になった。森乃々花主将(2年)は「まずチームとしての基盤をつくっていかなきゃいけない。道具をしっかり並べたり、野球以外のところからしっかりして、チームの質を高められるように」と気を引き締める。
部員全15人は栗山町内の寮で生活する。新入部員は道内各地のほか、関東からの野球留学もいる。染海帆(みほ)投手(1年)と、内外野を兼任する石渡帆夏(ほのか、1年)は昨年8月、城南鵬翔クラブ(東京)で全日本女子軟式野球学生選手権中高生の部で優勝。染は「高校でも全国優勝したい」と話し、石渡は「甲子園球場でプレーして、最後みんなで笑顔で終わりたい」と目標を掲げた。
選手たちは栗山町在住でWBC世界一に輝いた侍ジャパン栗山英樹監督(61)から勇気をもらった。3月30日、同監督が町役場を訪れ帰郷報告した際、一部選手が対面。記念撮影し「頑張ってね」などとメッセージをもらった。森主将は「栗山監督が言っていたように野球を楽しみながら、みんなを感動させられるような試合がしたい」と抱負を口にした。
10日の入学式後、チーム練習を開始した。16日には初の対外試合も組まれている。元女子野球日本代表の金由起子監督(45)は「まずは北海道の中で1番になれるくらいの力にならないと全国では勝てない」とビジョンを描く。5月開幕の北海道女子リーグで初の公式戦に挑む。【山崎純一】
◆北海道の高校女子硬式野球部 全日本女子野球連盟への加盟は栗山で3校目で、今春創部の旭川明成も加盟を予定。17年4月に道内で初めて創部した札幌新陽は19年3月の全国高校女子選抜で8強、夏の全国高校女子選手権では道勢初の4強に進出している。20年4月創部の駒大苫小牧は、21年3月の選抜で全国1勝を挙げている。21年には北海道に初の女子硬式野球リーグが誕生。クラブチーム、大学も含めたリーグ戦で、5月開幕の今年は高校4校を含む計6チームが参加予定。



