3連覇を目指す明大は、今秋ドラフト候補の最速147キロ右腕の村田賢一投手(4年=春日部共栄)が好投したが、プロ併用日のため9回で引き分けに終わった。

打線は5安打を放ったが、チャンスで1本が出ず無得点。田中武宏監督(62)は「宗山(塁)の状態は上がっているし、上田(希由翔)も我を殺してやってくれているので、心配はしていない」と話した。

村田は、初回の先頭に許した1安打のみで9回を1四球、7奪三振、96球で完投。ストライク先行の安定した投球で「完璧ですね。逆球も1、2球くらいだけで、それは本当によかった」と納得の表情だった。

7回1死、慶大の4番・広瀬隆太内野手(4年=慶応)のカウント1-2で、「スピードアップに関する特別規則」に定められている走者がいない場合12秒以内に投げなくてはいけないピッチクロック違反を指摘された。球審からボールを宣告され2-2となり、フルカウントからファウルで粘られたが145キロ直球で遊ゴロに打ち取った。「(投げる)球種が多すぎて、捕手もサインを忘れている。(サインが合わず)5、6回首を振ったので妥当かなと思います」と笑顔で振り返った。

今春2試合に先発し、合計16イニング無失点。好調を維持するルーティーンは「最近、夜に飲んでいる、しじみ汁かなと思います。寝起きがいいです」。2~3週間前から、インスタントのしじみ汁を愛飲しているという。田中監督は「こんなに頑張ってくれているので(しじみ汁を)贈ります」とねぎらった。