慶大は延長戦の末に逆転負けを喫し、勝ち点を落とした。

今春はまだ勝ち点を挙げられておらず、堀井哲也監督(61)は「優勝争いという意味では、非常に厳しい。ただ混戦なので、次の東大戦を全力で戦いたい」と話した。

4回、今秋ドラフト候補の広瀬隆太内野手(4年=慶応)の2ランで先制した。明大の先発、村田賢一投手(4年=春日部共栄)の初球カーブ109キロをとらえ、打った瞬間に分かる当たりですぐにガッツポーズ。現役最多の通算15本塁打を放ち「カーブをしっかり待って、ためて打つことができた。自分のスイングができました。自分の中でも納得のホームランでした」。

しかし打線が追加点を挙げられず、延長10回に勝ち越しを許した。徐々に打線は上向きで、広瀬は「(明大戦の)3戦目からヒットが出てきた。迷いがなくなって思い切っていけたので、次につながると思う」と話した。

先発は、2日続けて外丸東真投手(2年=前橋育英)。5回を被安打4の無失点と試合をつくった。堀井監督は「一番試合をつくれる投手。今年は自分がエースという自覚が出てきた」と評価した。