新潟アルビレックスBCは福島レッドホープスに6-2で勝ち、連敗を4で止めた。

先発の深沢史遠投手(23)が5回を7安打1失点(自責0)に抑えた。3回2死満塁のピンチを二飛で切り抜けるなど粘りの投球。今季、負け知らずの2勝目を挙げた。

連敗阻止を深沢が担った。先発陣が崩れて4連敗中のチームを背番号16が救った。「気合、入ってました。連敗を止められるように」と右腕を大きく振って5回89球を投げ込んだ。4回1死満塁の場面で1点を許したが、三-捕-一の併殺を狙う間の失策で与えたもの。「ピンチが何回もあったけれど、気持ちを切り替えて投げられた」。3回の2死満塁は二飛で危機を乗り切っていた。

橋上秀樹監督(57)は「変化球のコントロールがいい。ピンチにも、しっかり生きていた」と深沢の投球を評価した。カーブでカウントを奪って、フォークで勝負。5三振を奪った。先週は38度の発熱で4月25、26日の練習を休んだが、病み上がりの気配を一切見せない粘投だった。「熱が出て2日間休んだ割には良かった」。

これで2勝目。4月16日の福島戦以来の勝利で“福島キラー”になったが、同じ北地区で首位の信濃グランセローズ戦での登板に向けては「自分との勝負。自分の投球をすれば勝ちはついてくる」と言う。昨季は5勝5敗。「今季は10勝を目標にやっている」と2桁勝利へ、深沢は突っ走る。【涌井幹雄】