ロッテ吉井理人監督(58)が、5月初完封負けにボヤキ節だ。

初回先頭の藤原恭大外野手(22)の右前安打を皮切りに3回までは毎回、先頭打者が安打で出塁したが、決定打を欠き得点ならず。「今日はあと1本どころじゃなかったですね」と打撃陣に苦言。今回の敵地3連戦での得点はグレゴリー・ポランコ外野手(31)の本塁打のみの状況に「若い未熟なチームなので失敗するのはいいのですが、同じ失敗をずっと続けていたらバカみたいなので、そこはちゃんとしっかり頭を使って次に生かしてほしいと思います」と求めた。

期待を寄せて4番起用の安田尚憲内野手(24)を名指しし、一例を挙げた。「今日の安田なんかも、昨日、自分有利なカウントから凡退しているので、あれが頭にあってちょっと消極的になったバッティングでヒットが打てていない。失敗ばかりのスポーツなので、それを恐れずにチャレンジしてほしい」。初回1死一塁の場面で2ボールから積極性を欠いて追い込まれた後に右飛に倒れた場面などに苦言を呈した。「最後の打席は初球から振れていいなと思った」。9回に中前安打を放ったが、時すでに遅しだ。

8回の守備では内野手が本職の小川龍成(25)が右翼を守った。試合前の打撃練習中には外野手用グラブをつけて守備練習を行っていたが、浅村の飛球をしっかりとキャッチした。「外野手が本当に足りないので、何かあった時に守ってほしかった」。持ち味の足を生かした代走起用にも幅が広がりそうだ。荻野、山口、高部ら昨季から主力を担ってきた外野手がケガで離脱中だけに、小川の適応能力にも期待を寄せていた。【鎌田直秀】