駒大が亜大に雪辱し、1勝1敗とした。

駒大は2回、相手の投手の3四死球に失策を絡め、無安打ながら2点を先制。4回には無死一塁から7番角田蓮内野手(3年=昌平)の左越え適時二塁打で3点目、三振を挟み1死三塁から高田祐輝内野手(4年=倉敷工)の中前適時打で、この回、貴重な2点を追加した。

投げては先発の松村青投手(3年=向上)が自信のある真っすぐを軸に緩急でかわし6回を4安打無失点。高井駿丞投手(3年=広島商)、仲井慎投手(1年=下関国際)とつなぐ完封リレーで、逃げ切った。

今季初勝利の松村は「やっとスタートラインに立ったかなっていう。若干ほっとした気持ちもあるんですが、これからもっと勝っていきたいです」と、安心した表情を見せた。

今年はオフから順調に調整し「春は自分の中でもいけるんじゃないかと思っていた」と振り返るが、開幕から前週の試合まで6試合に登板し2敗。「ちょっと考えすぎていた部分が今季の序盤はあったんです。バッターに対して自分と戦っていました」。

「なぜ勝てないのかー」悩む松村の心に、大倉孝一監督(60)の「相手があっての勝負だぞ」という言葉が響いた。この日は、無心で、自分の持ち味である気持ちを前面に出す投球で押した。「何も考えなかったのが、もしかしたら良かったのかなと思います」。格段の集中力で、自分の力を引き出し勝負。大きな自信を手に入れた。

現在駒大は4勝6敗で勝ち点はなく最下位にあるが、未消化試合も2カードあり、浮上の可能性は十分ある。「今日をスタートにして、どんどん上がっていけたらと思います」と、力強く話した。