共栄大が駿河台大に先勝した。先発の砂川羅杏(らいあん)投手(3年=八重山)が完投し、今季4勝目を挙げた。

初回に先制を許したが、丁寧にコースをつき、打たせて取る投球で2回以降は1度も三塁を踏ませず、完璧な投球。7回途中で、それまで小雨だった雨脚が強まり、約50分の中断。だがそれもものともせず、さらにギアを上げ試合を作った。

新井崇久監督(48)からも「エースとして最後まで投げてもらうつもりだった」と絶大な信頼を置かれる右腕は9回3安打1失点(自責0)。「ボール球が先行してしまったが、なんとかカウントを整えて三振ほしいところで取って、ゲッツーとか打たせたいところで打たせて取ることが出来た」と振り返った。

名前の由来は元メジャー大投手のノーラン・ライアン。11度のシーズン最多奪三振王と通算最多5714奪三振の記録保持者で、史上最多7度のノーヒットノーランも達成したレジェンドだ。「ピッチャーとして自分も(ノーヒットノーランを)やってみたい」と話した。

2年春からベンチ入り。秋に中継ぎから先発に転向し、先発として2シーズン目となる。チームをけん引する砂川は「4連勝がチームの目標。勝てるようなピッチングが自分には求められていると思うので、そこで求められているものに応えられるような自覚と責任を持って投げたい」と、勝利のために全力で腕を振る。