広島が外国人選手の活躍もあり、巨人に快勝して2週間の長期ロードを5勝1敗で折り返した。先発アンダーソンが7回1安打無失点の好投で2勝目。1点リードの7回は4番マクブルームが3号満塁弾を放ち、8回にも3連打で2点を加えた。8回裏に巨人の反攻を受けるも、1死一、二塁から岡本の投手すぐ右を抜ける痛烈な打球を菊池が好守で併殺にし、流れを完全に止めた。

試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。

 

-7回はなかなか追加点が奪えなかった中で、マクブルームが満塁本塁打

新井監督 大きいホームランでしたね。うまく拾ったよね。本当に大きいホームランでした。

 

-昨日は9回に代打を送った。その悔しさを晴らす1発になったのでは

新井監督 そうですね。悔しい思いというのは間違いなくあったと思うけど、彼は本当に“フォア・ザ・チーム”のスピリットというものをすごく持っている選手。そこは理解してくれていると思う。

 

-延長戦が続いて中継ぎの負担が大きかった中、先発アンダーソンが7回まで投げた

新井監督 ナイスピッチング。初回から腕の振りも良かったし、今日は変化球の精度も高かった。チェンジアップも、スライダー、カーブも。安心して見ていられましたね。完璧にピッチングだった。

 

-デビッドソンも2安打。100打席以上立って、ようやく順応したきたか

新井監督 打てるときもあれば、打てないときもある。いつも言っているように、打席内の見送り方だとか、反応の仕方を見て、やっぱりアジャストしてきているなと感じますね。今日はアンディー、ライアン、マット、ニックも含めて4人とも素晴らしい活躍だったと思います。

 

-8回裏には菊池の好守備が流れが傾くのを食い止めた

新井監督 彼にしかできないプレーですね。3打点、4打点分ぐらいの価値のある、彼にしかできないプレーだと思います。すごい。

 

-マクブルームは成績が低調だった。4番を外そうと思ったことはなかったのか

新井監督 1回もない。(なぜか?)まずはうちの打者の編成を考えたときに右バッターが必要なところではある。そういうところもあるし、彼の野球に対する取り組み方、日本の野球をリスペクトしている精神だったり、“フォア・ザ・チーム”の精神だったり。そういうものも含めて評価している。ただ打った、打たないじゃなく。もちろん周りの方は、プロだからそれ(成績)で評価するというのは、ある意味当然だけど、自分たちは中にいる。毎日接して、毎日彼らと会話しながら、彼らの表情を見ながらね。自分たちは、そういうところもマネジメントしないといけない。言ったら、心のマネジメントかな。ずっと毎日表情ひとつひとつ見ている。彼らの何とかしたいという気持ちもすごく伝わってくるし、周りでサポートしているコーチの気持ちというのも分かる。もちろんプロだから、周りの方は数字だけで判断してもらっていいけど、僕は監督として数字には表れないところを評価しないといけないと思う。これが、例えば彼らが投げやりになったり、そういうのを感じたら、そこは考えないといけない。そういうのを感じないから。何とか必死に毎日練習してやっている。そういうところも見ている。

 

-2週間の遠征を5勝1敗で折り返した

新井監督 これはもう、みんなの頑張りのおかげです。ビジターが続く中で、最後まで諦めない。タフな試合がずっと続いているんですけど、みんなの頑張りのおかげで最初の1週間はこういういい形で行けたなと。明日しっかり休んで、また、もう1週間あるので。みんなで頑張っていきたいなと思います。