ソフトバンク中村晃外野手(33)が20日、ペイペイドームで行われた乳がん検診の受診を啓発する認定NPO法人「ハッピーマンマ」への寄付金贈呈式に出席した。

チームのチャリティー活動で集めた寄付金や、中村晃が昨季放った1安打につき1万円、96安打分などを合わせた、合計629万5166円を寄付した。

中村晃は「この活動に参加させていただいて6年目になります。乳がんに苦しむ方や、亡くなる方がひとりでも少なくなるように、今後も活動を続けていきたいと思います」と話した。

元々は夫人を乳がんで亡くした球団OBの鳥越裕介氏(51=野球評論家)が始めた活動で、ロッテのヘッドコーチになった18年から中村晃に受け継がれた。

贈呈式に出席した鳥越氏は「私の妻は15年前に乳がんで他界しました。それからいろんな思いで、いろんな方と相談しながら、このような活動を通してひとりでも命が助かるようにという思いです。早期発見できれば助かる命はたくさんあると思います。中村晃選手がいろいろな活動をしてくれているので、私もうれしく思うし、彼に託して本当に良かったなと思います」などと話した。

20、21日の西武戦は「ピンクフルデー2023」として、ピンクリボン運動も実施する。試合で選手たちがピンクリボンユニホームを着用するほか、乳がん検診やチャリティーオークションなどを行う。