パナソニックのプロ注目・久保田拓眞捕手(23=関大)が今季2本目の本塁打を放った。1点を追う5回に左翼へ同点ソロ。

「打った瞬間いったと思った。意地でも1本出さないといけなかった」と強気で攻めた結果だった。「前(23日の大和高田クラブ戦)と今日の試合で形的にいいアウトの打席が増えた。タイミングが合って、低い強い打球が打てた」と好調をアピールした。

しかしチームはタイブレークの末に敗戦。スタメン捕手として「大事なところやタイブレークで抑えられなかった」と悔しさが残った。

金森敬之監督(37)は「元々、力がある打者なので当たれば飛ぶ。本人もプロに行きたい分、次につながれば」と語った。

去年のもどかしさをいち早く晴らしたい。「去年は(都市対抗に)行けていないんで。ほんまに行こう。まずは都市対抗に行って結果が伴ってくれたら」。まだ本大会出場の可能性は残されており、次戦をにらんだ。

久保田はあるきっかけで捕手人生をスタートした。「捕手は高2から(始めた)。自分は元々外野手で、3年生の捕手が(引退で)いなくなって、内野手で試合に出られるかわからなかった」。直訴してつかんだポジションにやりがいを感じる日々だ。「キャッチャーは勝敗に直接的に関われる。責任は重いですけど、やっていて楽しい」。

アピールポイントは長打力に加えて、二塁送球が1秒9の強肩だ。

「全国2大大会で出る中で、上を目指していったら、おのずと(ドラフトの)結果はついてくるのかな」

憧れは城島健司と語る久保田は、強肩と長打力で、チームを東京ドームに導く。【中島麗】