30日の西武戦で交流戦開幕投手を務める阪神村上頌樹投手(24)が、リベンジを誓った。

ベルーナドームは、新人だった21年5月30日に1軍デビュー戦で先発した球場だ。愛斗に3ランを浴び、3四球を出すなど2回1/3で5失点KOされた。試合には勝ったが、1日で降格した苦い思い出が残る。同じ相手、同じ球場での再戦に「成長した姿を見てもらえれば。チームを勢いづけられるピッチングをしたい」と必勝を期した。

この日の球宴ファン投票中間発表では、8万4140票を集め、2位戸郷(巨人)に2万6000票以上の差をつけてリーグ先発投手部門で独走態勢を加速。ノミネート外ながら驚異の進撃を続けている。西武戦で4回以上投げれば規定投球回に到達し、現在隠れ1位の防御率(1・47)が再びトップに立つ可能性がある。

チームは8連勝中と勢いに乗る。甲子園で調整した右腕は。「そこは何も思わず交流戦ってことで、まず目先の1勝をできるように。パ・リーグだからとピッチングスタイルを変えようとは思わない」ときりり。指名打者制で野手9人を相手にするが「その方が勝負してる感が出るのでいいかな」と歓迎。「トラの村神様」がパ・リーグ相手に頼もしく腕を振る。【高垣誠】

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