日本ハムが1点を追う4回、チーム内で浸透中の「ぴくちゃーポーズ」連発で一気に逆転した。

先頭の4番万波中正外野手(23)が二塁打で出塁。続く5番アリエル・マルティネス捕手(27)はカウント3ボールから、巨人横川の140キロ直球を捉えた。「相手ピッチャーを打って、何とか点を取りたいという一心でした」と放った痛烈な打球は左越え同点適時二塁打となり、二塁塁上では同僚が陣取る三塁側ベンチへ向けて写真を撮る構えをする「ぴくちゃーポーズ」を決めた。

さらに1死一、三塁で8番上川畑大悟内野手(26)が勝ち越しの右前適時打。「1打席目にチャンスで回ってきた時に打つことができなかったので、この打席は絶対に打点をあげると決めていきました!」と熱い思いを体現して、再び「ぴくちゃーポーズ」で喜ぶ三塁側ベンチをパチリと“撮影”した。

歓喜の記念撮影が続くと、幸運も舞い込んだ。9番に入った先発の鈴木健矢投手(25)がバントを空振りし、二塁走者のアルカンタラが飛び出してしまったが、捕手・大城卓が二塁へ送球してくると思い切って三塁へスタート。これが成功し、三塁はセーフ、一塁走者の上川畑も二塁に進塁で結果的にダブルスチール成功。鈴木は高いバウンドの遊ゴロでアルカンタラが生還し、プロ初打点を挙げて3点目を追加した。

マルティネスは5回に7号2ランもかっ飛ばし、今度は両手で頭上に“二重丸”をつくるお決まりのポーズで喜んだ。