ミスミス自滅点…。日本ハムは3点差を追いつく粘りを見せたが、7回に守備の乱れから勝ち越しを許し、1点差で競り負けた。

3位ロッテとの直接対決は1勝2敗で負け越し。痛恨の2連敗で借金は5となり、Aクラスとの差は再び7・5ゲーム差に離れた。27日からの沖縄・那覇での西武2連戦で、勢いを取り戻す。

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2日連続で、悔しい1点差負けとなった。競り合いで勝敗を分けるのは、ちょっとしたほころび。新庄剛志監督(51)は「急に強くなるっていうのは難しいので、ミスを減らしていく努力はね、練習でもしているんですけど。実力の問題なのか、心の問題なのか」と、声を絞り出した。

同点で迎えた7回だ。3番手生田目が先頭の角中を四球で歩かせると、代走は前日サヨナラの生還を許した和田。続く田村の初球に暴投で無死二塁とされ、送りバントで1死三塁のピンチを招くと、打席には安田がいた。まるで1日前の再現のようなシチュエーション。フルカウントからの8球目、安田の打球は今度は左翼でなく二塁へ飛んだ。

決して鋭い打球ではなかったが、捕球した石井が本塁へ悪送球。勝ち越しを許した。「バッテリーが打ち取った打球に対してアウトにするだけだった。本当に自分の責任」。指揮官も「やっぱりああいう場面、緊張はすると思うんですけど、そこでプロとして、やっぱりファンのみんなにすごいプレーを見せられるように努力してもらいたいですよね」。前日は駆け引き、今度はミスから好機を与え、結果的に2日連続で和田の足にかき回された。

カード負け越しは痛いが、粘り強さは確実に出てきている。交流戦前は1点差ゲームで4勝11敗と黒星が大幅に上回っていたが、交流戦以降は4勝7敗。この日も3点差をじわじわ追い上げ指揮官は「よく追いついて。1点ずつ1点ずつ取り返そうやっていう話をしてて。徐々に1点ずつ取っていって」。勝負どころのワンプレーに磨きをかけていけば、おのずと白星は増えてくる。【永野高輔】

○…上川畑大悟内野手が、ロッテの3投手から安打を放ち、今季2度目の猛打賞をマークした。4回に西野から中越えの適時二塁打、6回に坂本から中前適時打、8回にペルドモから中前打と、3打数3安打2打点。最高の結果だったが、「継続できないと意味がないので」と満足はしていない。打率は1割9分6厘となり、「2割には乗せたい。とりあえずそこを目標に」と結果を積み重ねる。

▽日本ハム鈴木(5回途中3失点降板。7勝目を逃す)「不用意な1球でホームランを打たれてしまいました。しっかり反省したい」

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