阪神が終盤の失点で追いつかれ、延長線の末、中日に敗れた。

中日の右腕高橋宏を初回から攻略。先頭の森下翔太外野手(22)が二塁打で出ると、中野拓夢内野手(27)が送った1死三塁から、前川右京外野手(20)が右適時打を放ちあっという間に先制した。3回に逆転されたが、4回に小野寺暖外野手(25)の内野ゴロの間に同点とし、梅野隆太郎捕手(32)の二ゴロがイレギュラーバウンドでセンターに抜ける適時打となり勝ち越し。8回にも佐藤輝明内野手(24)の内野ゴロの間に1点を追加し、2点リードで9回を迎えた。

しかし、9回に悪夢が待っていた。本来なら9回のマウンドに上がる守護神の岩崎優投手(32)が、コンディション不良のため登板を回避。代わって岩貞祐太投手(31)が登板した。

岩貞は直近11試合連続無失点と安定した投球を見せていたが、この日は苦しんだ。先頭を歩かせると安打と内野ゴロで1死二、三塁のピンチ。ここで岡林に右翼線へ同点打を浴び、セーブに失敗。肩を落とした。安藤投手コーチは「(岩貞は)ずっといいピッチングをしてくれていたから」と左腕をかばった。

悪夢は続く。延長10回は4番手島本浩也投手(30)が1死三塁のピンチを迎え、馬場皐輔投手(28)にスイッチ。馬場は福田を一ゴロに仕留め、三塁走者の本塁突入もリクエストの末、アウトの判定。2死一塁となって切り抜けられるかと思われたが、福永の二ゴロを中野が失策。この日3安打と当たっていた1番大島に4本目となる右適時打を浴び勝ち越され、さらに右翼に入っていた熊谷宥敬内野手(27)の返球が打者走者に当たるエラーで6点目を許した。チームは6月末から14試合連続無失策と守備が安定していたが、勝負どころで痛いミスが連続してしまった。

試合後の岡田彰布監督(65)は、逆転負けのショックの大きさを表すように「ない言うてんねん」とだけ話し、甲子園では初めて試合後の取材対応を拒否した。

▼阪神はオールスター前の前半戦首位が決定した。阪神の首位ターンは21年以来10度目。セ・リーグの前半戦首位回数は巨人の34度が最多で、阪神の10度は中日と並び2番目に多い。巨人は34度のうち29度優勝しているのに対し、阪神は過去9度のうち優勝が62、03、05年の3度だけ。前々回の08年、前回の21年と、2度連続して大逆転で優勝を逃している。これまでのV確率は33%だが、今年はどうなるか。

▼なお16、17日の前半戦残り2試合で、阪神●●かつDeNA○○の場合のみ、両軍が同率で首位ターンとなる。

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