阪神近本光司外野手(28)は5回、今季2度目の4安打を決めると塁上で静かにハイタッチした。黄色く染められた左翼席もどこか落ち着いていた。「1打席1打席、集中して入りました」。5打数4安打1打点。20年以来自身3度目となる自己最多タイの1試合3盗塁も決めた。それでも今、虎党にとってリードオフマンのチャンスメークは日常的な風景となっている。

初回から3イニング連続で打席が回り、すべて右方向への快打で出塁。3打数3安打で迎えた5回2死二塁。右腕上茶谷の138キロ半速球を再び右翼へ運んだ。全て引っ張っての4安打。「狙いとかタイミングとか配球とかもある。それがあっちに飛んでいったという感じ」と冷静に分析。11試合連続安打で、ルーキーイヤーからの5年連続100安打到達まであと1本に迫った。

7月2日の巨人戦(東京ドーム)で死球を受け、右肋骨(ろっこつ)を骨折。約3週間の2軍調整を経て、22日ヤクルト戦(神宮)で1軍復帰した。「あの2、3週間の休養がすごい良かったかなと思います。コンディションも直しながら、骨も治しながら。いい休みになりました」。復帰後は57打数19安打、打率3割3分3厘。1番打者としてナインをけん引し続けている。

3回の二塁打を除き、4本のうち3本が単打。だが「自分のスタートが切れていた」と、すべて盗塁で得点圏まで進塁した。セ・リーグトップを走る18盗塁目。岡田監督も「きょうはもう走れるピッチャーやったし、なあ。もう二塁打と一緒になるしなあ」と“4二塁打”に納得顔だ。

マルチ安打は29度目だが、猛打賞は5月18日中日戦以来7度目、出場49試合ぶりだ。「次の日も試合あるんで。そういうのも含めて3本目をどう出すか」。しばらく遠ざかった「3本目」も、選手会長にとっては次戦のため。久しぶりの固め打ちをハマスタ3連勝につなげる。【波部俊之介】

 

【動画】9安打いける? 阪神近本光司が3イニング連続安打で猛打賞、3安打目は適時二塁打

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