ヤクルト高津臣吾監督(54)は笑みを浮かべて言った。「いい命日というと、ちょっとおかしいですけれど、久しぶりに勝った報告ができて良かった」。8月6日は13年に亡くなった父年明さんの命日。「まあ、たまたまですけど」と言ったが、チームに刺激を与える采配で連敗を4で止めた。
まずは6番一塁で川端を約2カ月ぶりにスタメン抜てき。「あそこに川端を置いて良かった」と振り返ったのは1回2死満塁の場面。川端に好機が巡って先制適時内野安打。今季初めて守備にも就かせた“代打の切り札”の一打から序盤の攻勢は始まった。
8回2死一、三塁のピンチでは守護神田口を投入。「田口を出さないで、もし何かあった時のことを考えたら、やっぱり田口を使おう」と決断し、回またぎの田口も期待に応えた。攻守で見せた勝負手は「若手も含めてチーム全体に刺激を与えたかった」から。広島出身の指揮官が特別な日に、いろいろなメッセージを込めてタクトを振るった。
○…先発小沢がチームトップに並ぶ5勝目を挙げた。6回まで三塁を踏ませない快投で序盤に援護してくれた打線に応えた。「先発らしい投球が去年よりも出来ている」と自信も付いてきた。今季は6月から先発陣に加わったサイド右腕に高津監督も「安定していたね。(先発陣に)もし彼がいなかったらと思うと…。先発としてしっかりとゲームをつくる仕事が出来ている」とたたえた。
▽ヤクルト川端(6月11日西武戦以来のスタメン。1回2死満塁で決勝の適時内野安打)「甘い球が来て勝手に体が反応してくれた。(守備は)今年初めてで、だいぶ緊張したけど、ホッとして疲れています」
▽ヤクルト田口(今季初の回またぎで試合を締め、リーグトップの26セーブ目)「去年もやっていた、やり慣れたポジション、タイミングでの登板だったので全然、苦なく。去年やってきたことが間違いじゃなかったと再確認もできた」



