不思議と打ちまくる「3番清宮」は頼もしい。15試合ぶりに3番でスタメン起用された日本ハム清宮幸太郎内野手(24)が、先制打を含む2本の適時二塁打で打線をけん引し、チームを快勝に導いた。早実時代から打ち慣れている3番では打率3割4分9厘、OPS(出塁率+長打率)も1・061をマーク。驚異の数字を残す“最強3番”として不振だった打撃も11試合ぶりの複数安打&3打点と息を吹き返した。

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「3番清宮」は前夜の二の舞いを演じなかった。1回1死三塁で右翼フェンス直撃の適時二塁打。「4番清宮」だった25日は1回2死三塁の先制機で凡退。チームも完封負けしただけに「その思いはありました。昨日は2死だったので今日は楽に、最低限やらなきゃいけないことを考えて打席に入った」。2回にも適時二塁打を放つなど、3回までに7得点を誘発する価値ある先制決勝打となった。

「3番清宮」は、なぜか強打者に変身する。以前に「アマチュアの時から3番だったので、まぁしっくり来るところではあります」と話したこともあるが、感覚だけではない。3番(29試合)では打率3割4分9厘、6本塁打、23打点、OPS1・061をマーク。4番(20試合)では打率1割5分7厘、1本塁打、6打点、OPS・494止まり。明確にデータでも、しっくり来ている。

「3番清宮」を、本人はどう捉えているのか。愛着については「ありますけど、任されたところをやるだけかな」と強くこだわりはないことを強調した。どの打順でも打ちまくりたいのが本音だ。

「3番清宮」で15試合ぶりにスタメン起用した新庄監督は「4番で打ってなかったでしょ? 今日、外そうかと思ったんですよ」と試合後に明かした。「4番清宮」だった直近10試合は34打数2安打と大不振。それでも外さなかった理由は「(西武の先発が)高橋君だったので、逆に3番にして勢いづけてもらえたらいいかなって。3番だから4番だからっていう問題じゃない」と「清宮」の力で相手エースの出はなをくじいてほしかったから。期待に応えた清宮は、打てなかった日々も「寝たら次の日が来るので、それしかないです」と言った。中心打者の自覚もずぶとくしながら、不思議な3番の力も借りて、頼もしさも少しずつ増してきた。【木下大輔】

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