主力打者が相次いで離脱する広島打線に、5日からライアン・マクブルーム内野手(31)が復帰する。

来日2年目の今季は開幕から4番を任されたが、54試合出場で打率2割1分5厘、5本塁打、27打点。不振のため、6月11日に出場選手登録を抹消された。2軍で状態が上がってきた7月末には、右太もも裏を痛めて1軍復帰がさらに遅れた。1日ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で実戦復帰し、適時二塁打を含む2安打を記録した。DeNA、阪神との6連戦を前に1軍合流が決まった。

背景には、苦しいチーム事情にある。4番を務めていた西川が右脇腹の張りで2日中日戦で途中交代。5日DeNA戦の出場も微妙な状況となっている。離脱中の秋山、上本に続き、4番の欠場は得点力減。前日3日中日戦はゼロ封負けを喫した。

約3カ月ぶり復帰となる助っ人に、新井監督は得点力アップの救世主と期待する。「ファームでは状態を上げて、良くなってきた矢先のケガもあった。彼も悔しかったと思うし、思う存分、暴れて欲しいと思います」。DeNA3連戦はいずれも左腕投手の先発も見込まれ、一塁を守れる堂林や末包が外野で起用される可能性が高い。チームの危機的状況に、頼れる男が帰ってくる。【前原淳】

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