立命大は投打のドラフト候補が活躍し、関学大との開幕カードで勝ち点を獲得した。

「5番右翼」で先発した桃谷惟吹外野手(4年=履正社)が1本塁打を含む2安打2打点で打線をけん引した。初回2死一、三塁で先制の左前適時打を放つと、6回先頭では3球目の直球をとらえ、中堅へソロ本塁打。「真芯ではなかったですけど、結構感触もよくて、いい感じで上がってくれた」と会心の当たりに笑顔だった。夏のオープン戦でも3本塁打を放ち、状態は上向き。ややオープンスタンスに変え、右中間方向への強い打球を意識したことが要因だと語る。高校時代は履正社で19年夏の甲子園優勝を経験し、大学でも1年時から試合に出場しているが、リーグ戦での優勝経験はなし。「ずっと優勝できてなくて、悔しい思いをしてきた。この秋にかける思いは強いです」と力を込めた。

投げてはエースの谷脇弘起投手(4年=那賀)が中1日で先発し、変化球を織り交ぜて3回3安打無失点と試合をつくった。

この日は4球団のスカウトが視察に訪れ、試合後に谷脇はプロ志望届提出を明言。桃谷は「上のレベルでやりたい」と明言は避け、熟考中であることを明かした。まずは19年春以来のリーグ優勝へ、チームへの貢献を誓った。【村松万里子】