東農大北海道オホーツクの左腕石沢大和(4年)が11日、プロ志望届を提出し、全日本大学野球連盟のホームページに公示された。道内の大学では1人目の提出となった。

石沢は今年の春季リーグ優勝決定戦で、日本ハムなど3球団のスカウトが視察する中で、函館大相手に5安打10奪三振で完封。5季連続35度目の優勝に貢献した。全日本選手権に出場したが、大会後に練習中に腰を負傷。秋季リーグ開幕の2週間前まで投球練習ができなかった。

夏のけがで生じた遅れはあるが「プロになるって決めた以上、厳しい状況でも頑張ってやるしかない」。育成も視野に、当面はプロ1本に絞って秋季リーグでの成績を積み上げてアピールする。「結果は10月半ばに決まる。それまではやれることを精いっぱいやりたい」と語った。

網走南ケ丘卒業後も野球を続けるか悩んだ。「親に迷惑をかけたくなかった」。進学するか迷っていた中で、三垣勝巳監督に「プロを目指さないか」と誘いを受けて進学した。「大学に入って監督やトレーナー、コーチに出会って、それがあっての今の自分だと思っている」と、恩師のためにもプロへの道を切り開くべく、勝負の秋に挑む。

 

◆石沢大和(いしざわ・やまと) 2001年(平13)8月21日、網走市生まれ。小学校時代は網走つくしマスターズに所属し、6年時の13年に日本ハムジュニアに選出。網走南ケ丘3年夏に最速144キロの直球を武器に北大会に出場したが、武修館に敗れて1回戦敗退。東農大北海道では、22年春季から3季連続で最優秀投手とベストナイン、22年秋季と23年春季でMVPを獲得。現在の最速は145キロ。176センチ、75キロ。左投げ左打ち。