国士舘大が専大にサヨナラ勝利で2勝1敗とし、勝ち点1を挙げた。
0-0で迎えた9回裏1死三塁。山下来球(ききゅう)外野手(2年=大阪桐蔭)は“打ちたい”気持ちを全面にアピールした。「自分が決めるという気持ちでいました」。バットをビュンビュン振りながら、意気揚々と打席に向かう山下を見た長井秀夫監督(64)は「打ちたい、という気持ちが出る選手。スクイズは考えませんでした」と、その心意気にかけた。
山下は長井監督の期待に応え、カウント2-2から低めのスライダーを打ち上げサヨナラ左犠飛に。選手たちと抱き合い、喜びをかみしめた。
今春、長井監督が就任すると、それまでの「やらされる練習」から、自主性を尊重する練習に変わった。山下は「自分たちで練習メニューも決める。決めたからには中途半端はできない。野球を考えるようになりました」と話した。
監督、スタッフ、選手の会話を増やし、何でも言い合える関係も築いた。「お互いの目指す野球を理解できて、試合中の迷いがなくなりました」。山下はサヨナラの場面を振り返り、「今までは好投手が相手だと、やみくもにバットを振って打ちにいっていた。今は考えて打つようになりました」と話す。専大・西舘の攻めの配球に、積極的に打ちに行きながらも、たった1球の甘い球を見逃さず、決勝打につなげた。
目指すは1部昇格だ。山下は「2部優勝しか目指していない。ここは通過点。この勝ち点1を自信にして、次の試合に向けてやっていきたい」。春は3位で手応えをつかんだ。結果を残す秋が、始まった。



