阪神が逆転勝ちでシーズンの巨人戦で球団最多記録となる18勝目をもぎ取った。今季最後の大型連戦となる8連戦の初戦を白星で飾り、連敗は2でストップ。また、08年に並んで岡田監督史上最多となる82勝目を手にした。

先発した伊藤将司投手(27)が、7回途中8安打3失点と力投した。初回に1点を失ったものの、3回1死から門脇を二ゴロに打ち取った時点で143イニングに到達し、プロ初の規定投球回に到達。その後は持ち味の打たせて取る投球で、無失点を続けていった。

しかし、1点リードの7回先頭の丸に中越えの同点ソロを被弾し、なおも1死三塁から代打梶谷の内野ゴロ(記録は二塁中野の野選)で勝ち越しを許し、自己最多の11勝目を飾ることはできなかった。

打線は1-1の同点の3回、先頭近本光司外野手(28)が8打席ぶりのヒットとなる左中間を破る今季12本目の三塁打でチャンスメーク。これで入団から5年目以内の安打数を767とし、プロ野球記録を持ち、この日右翼の守備に就いていた巨人長野久義に並んだ。続く中野拓夢内野手(27)が三遊間を破る適時打で一時勝ち越しを決めた。

5回には先頭の木浪聖也内野手(29)がこの日の2打席目に立ち、惜しくも二ゴロに。この時点で、プロ初となるシーズンの規定打席に到達した。

1点を追う8回には2死から大山が四球で出塁し、続く佐藤輝がこの日3安打目となる右翼線への二塁打でチャンスを拡大。二、三塁からノイジーが中前への2点適時打を放ち、逆転に成功。そのまま逃げ切った。