日本ハム新庄剛志監督(51)が3年目の来季も続投することが27日、決まった。新庄監督いわく「12分前」に球団が正式に要請し「辞めるつもりもなかった」と、本人が受諾した。1年契約。この日、本拠地のエスコンフィールドで、井川伸久オーナー、小村勝球団社長が同席のもと記者会見に臨んだ新庄監督は「この世界は結果が全て。来年3年目で今年のような成績であれば、ユニホームを脱ぐという覚悟で、死ぬ気で選手を成長させながら戦って行きたい」と抱負を口にした。

「BIGBOSS」から本名の「新庄剛志」に登録名を変更し臨んだ2年目の今季だったが、チームは5年連続でBクラスに沈んだ。それでも交流戦期間中の6月には、3季ぶりに得失点差がプラスに転化。本塁打王争いに食らい付く高卒5年目の万波中正外野手(23)ら将来性豊かな選手が台頭しつつある。井川オーナーは、現時点で今季も最下位という成績を踏まえた上で「個々の選手の潜在能力や意欲を引き出し、成長を促してくれた。転換期であるチームを成長させている点は十分に評価されるもので、ファンの皆さまを大切にされる立ち居振る舞いもファイターズの活動指針に沿う」と評価した。

日本ハムがファイターズを保有して、来季で50周年。就任3年目の新庄監督が目指すのは「世界一」という。「エスコンフィールドで胴上げを見たいというファンの方がたくさんいる」という小村球団社長の要望には、“新庄節”で「胴上げじゃちょっと当たり前すぎて面白くない。優勝した時には違う形でやるようなことを考えているので、それを楽しみにしておいて下さい」とちゃめっ気たっぷりに話し「新庄剛志はこのままじゃ終わらないぞ、と。奇跡を起こす人間だというところを見せつけたい」と、意気込んだ。