ソフトバンクが王者オリックスに今季12度目の完封負けを喫した。前カードはZOZOマリンで2連勝。上昇気流に乗って大阪に乗り込んだが、打線に元気がなかった。7月2日に5連勝したのを最後に3連勝は1度もない。その間、9度の「3連勝チャレンジ」で全て失敗に終わった。楽天が敗れて単独2位は死守も、3位に浮上したロッテとは0・5差に迫られた。

山崎福の前に三塁すら踏めず、6回1死一、二塁、7回無死一塁の好機をともに併殺でつぶした。3番柳田は唯一の2安打で気を吐いたが、頼みの4番近藤が3打数無安打で快音なしだった。相手左腕にキャリア初の10勝目を献上。藤本博史監督(59)は「0点ではなかなかね。山崎君はコントロールがいいから積極的に打ちにいこうとしていたけど、なかなか打てる球がなかった」と脱帽した。勝率も5割に逆戻りした。

試合のなかった日の翌日は、16日の日本ハム戦、23日のオリックス戦、27日のオリックス戦と3連敗。指揮官は自らその話題を切り出し「なかなか休み明けに勝てていない。休まないといけないけど、そのあたりはバッティングコーチも中心となってミーティングしていきたい」と引き締めた。28日は福岡に移動し、チームはオフ。「休み明け連敗」の阻止は29日の本拠地西武戦に懸かる。

残り7試合で、CS出場、CS本拠地開催の2位フィニッシュを目指す戦いは続く。藤本監督は「1戦1戦大事に戦っていきます」と必死に前を向き、チームバスへ乗り込んだ。【只松憲】

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