東大は大敗を喫し、連敗で勝ち点を落とした。開幕から6連敗となった。

慶大打線に18被安打で10失点し、指揮をとる大久保裕助監督(65)は「投手が悪かったというより、相手打線の元気がよくて、手がつけられなかった」と振り返った。

投手陣の中でも、平田康二郎投手(3年=西)が存在感を発揮した。3番手として5回途中からマウンドへ。カットボールとツーシームを操り、3回2/3を被安打3の無失点に抑えた。高校の途中で野手から投手に転向したため、野手投げに近い独特のフォームで、直球もシュート回転しているのが効果的という。

今秋は4試合に登板し、防御率は1・69。「投げミスがあっても甘く入らない、大けがはしないようになった。打たれにくくなりました」と手応えを口にした。大久保助監督は「元々コントロールはよかったが、球威もついてきた。緩急をつけて相手のタイミングが合いにくい工夫もしている」と評価していた。