阪神中野拓夢内野手(27)が初回に左前打を放ち今季164安打とし、最多安打のトップを守った。
広島先発大瀬良の外角直球を逆らわず左翼へ。2安打のDeNA牧が並び、1安打の中日岡林が1本差でつけている。3人とも残りは1試合。「まずは143試合出ることに切り替えている。最後まで出られているから最多安打も狙えていると思う。気を抜かず頑張りたい」と、自身初のフルイニング出場と最多安打の両方を目指す。
■ミエセス、気合同点ヘッスラ
阪神ミエセスが体を張って同点劇を演出した。1点を追う4回2死から代打。床田の外角低めツーシームに食らいつき、三塁線へのボテボテのゴロで全力疾走。内野安打と悪送球で二塁に進塁。直後に近本の中前打で二塁から本塁まで激走し「足よりも頭からの方がいい」と気迫のヘッドスライディングをみせ、同点ホームを触った。「全力で毎試合、残りもやっていくことが必要」と引き締めた。
■森下、スタメン復帰でマルチ
阪神森下が2試合連続安打を放った。2試合ぶりにスタメン復帰し、5回先頭で広島床田のツーシームを二塁強襲の右前打。7回も矢崎の直球を中堅フェンス直撃の二塁打を記録し、出場7試合ぶりに長打も放った。「ボール球を振らず、自分のカウントもできている。思い通りのスイングが今日はできた。少しずついい方向に向いているかな」とマルチ安打に手応えを感じていた。
■近本、苦手床田から適時打
阪神近本が苦手の広島床田から適時打を放った。1点を追う4回2死二塁、緩い球にタイミングを崩されながらもしぶとく中前へ落とし同点とした。「とられた後すぐに得点を返すことができてよかった」。この打席まで今季10打数1安打と抑え込まれていた。CSで対戦する可能性もある左腕に嫌なイメージをつけた。今季42度目のマルチ安打もマークし、短期決戦に向け準備は整いつつある。