阪神村上頌樹投手(25)がクライマックスシリーズ(CS)でも「初回斬り」で相手の勢いを止める。今季先発した21試合は全て初回を無失点に抑えてきた。CSファイナルステージでは初戦での先発が濃厚。勝ち上がってきた相手の勢いを立ち上がりから締める。9日に先発予定だったフェニックスリーグ巨人戦(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)は雨天中止。10日のヤクルト戦(西都)にスライド登板し、短期決戦に臨む。
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CSファイナルステージ突破へ、村上が相手の出ばなをくじく。今季先発した21試合は、全てで初回を無失点に抑えてきた。
「なんか(失点)していないって聞いたんで。『おお、してないんや』と思いながら、途中くらいから投げてました」
サラッと答えたが、今季のセ・リーグの規定投球回到達者では唯一の記録。1試合1試合、初回のゼロが、快投の秘訣(ひけつ)となってきた。
「立ち上がり、やっぱりテンポよく行きたいというのがあった。初回からバタバタしたら野手陣もリズムが狂うと思うので。そこはしっかり投げようと毎回上がっていました」
18日のCSファイナルステージ初戦で先発が濃厚。勢いをつけて勝ち上がってくる2位広島、3位DeNAの勝者を、甲子園で迎え撃つことになる。「先制点が大事だと思っているので。先制点をあげないように。立ち上がりからしっかり全力でいきたい」。チームにとってのポストシーズン開幕戦。変わらない立ち上がりの意識で、リズムをもたらす。
フェニックスリーグは、1軍登板なしに終わった昨季も参加。約1年前を思い返し、現在の姿は「全然(想像)できてないです」と振り返った。「去年のフェニックスからストレートの質を上げようとやっていた。それが今にこう結びついてきたのかなという形。課題をつぶしたり、今回はより調整をしっかりできるようにやっていきたい」。
先発予定だった、この日の巨人戦は雨天で中止。ダッシュやキャッチボールで調整し、10日ヤクルト戦にスライド登板で向かう。飛躍の原点となった地で、成長した姿を見せる。【波部俊之介】
◆村上の1回 先発した21試合で72打数9安打、被打率1割2分5厘。対戦打者数70人以上のイニングである1回から6回で比較すると、対戦被打率は最良だ。9安打中長打は1本で、5月23日ヤクルト戦での3番山田の二塁打のみ。四死球は0だった。また、1回の3者凡退スタートは過半数の12度。5番まで打順を回されたことは1試合もなかった。初回先頭打者の出塁を許したのは、最後の登板となった9月25日中日戦の岡林による右前打のみ。必ず1番から始まる1回の相手攻撃を難なく抑え、好投を続けていた。



