パ・リーグは10日にレギュラーシーズン全日程が終了し、個人タイトルが確定した。

打撃部門では、オリックスの頓宮裕真捕手(26)が打率3割7厘で初の首位打者を獲得した。

本塁打王は最終戦まで3人が26本で並ぶ大混戦。楽天浅村栄斗内野手(32)が3年ぶり2度目、ロッテのグラゴリー・ポランコ外野手(32)とソフトバンク近藤健介外野手(30)が初の獲得。3人受賞は2リーグ制後では初となり、30本に達しなかったのは12年の西武中村剛也の27本以来だった。

ソフトバンク近藤健介外野手(30)は87打点で初の打点王に輝き、最高出塁率のタイトルも獲得した。最多安打はソフトバンク柳田悠岐外野手(35)の163安打で3年ぶり2度目のタイトルを獲得した。

盗塁王は最終戦まで2人が36盗塁で並びデットヒートとなった。楽天小深田大翔内野手(28)は4年目で初めて、ソフトバンク周東佑京内野手(27)は20年以来、3年ぶり2度目の獲得。

投手部門では優勝したオリックス山本由伸投手(25)が16勝(6敗)、防御率1・21、勝率7割2分7厘、169奪三振で史上初の3年連続投手4冠を占拠した。最優秀防御率、最多奪三振は4年連続、最多勝、最高勝率は3年連続となった。

最多セーブは楽天松井裕樹投手(27)が39セーブで2年連続3度目(19、22、23年)、最優秀中継ぎはロッテのルイス・ペルドモ投手(30)が42ホールドポイントで初めて獲得した。

▼パ・リーグの本塁打王はロッテ・ポランコ、ソフトバンク近藤、楽天浅村の3人で分け合った。同一シーズンに3人の本塁打王は、2リーグ制後初めて。1リーグ時代の36年秋に藤村富美男(タイガース)、山下実(阪急)、古谷倉之助(金鯱=各2本)、43年に岩本章、加藤正二、古川清蔵(いずれも名古屋=各4本)が分け合ったのに次ぎ80年ぶり3度目となった。なお、26本以下の本塁打王は60年藤本勝巳(阪神=20本)以来63年ぶり。

▽楽天浅村(3年ぶり2度目の本塁打王)「いろんな事にチャレンジして、最後、タイトル争いするところまで行きました。取れたことにはうれしく思いますけど、勝ってAクラスに入りたかった」

▽ロッテ・ポランコ(本塁打王獲得に)「どんなバッターもホームランキングを目標にやっていると思うので、僕がとれたことは本当にうれしい。チームが変わったことは自分にとって分岐点になったと思いますし、打撃コーチ陣に助けてもらってしっかりアジャスト出来た良い1年だったと思います。これからもこの成績を続けていけるようにしたい。今集中することはクライマックスシリーズ。勝っていかないといけない」

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