中日高橋宏斗投手(21)が18日のパ・リーグCSファイナルステージ第1戦(京セラドーム大阪)をスタンド観戦してポスト・シーズン進出への思いを強くした。20日、ナゴヤ球場の秋季練習に参加した右腕は「僕もこの緊張感の中で試合をしたいと思いました」と率直な感想を語った。

3月のWBCをともに戦い、目標とするオリックス山本由伸投手(25)の投球を間近で見た。同じく侍仲間だったラーズ・ヌートバー外野手(26=カージナルス)とは思わぬ再会を果たした。さらに同世代のロッテ中森俊介投手(21)が2番手で登板して1回無失点。「(WBCで)一緒にやっていたピッチャーがどんな投球をするのか単純にファンとして見たかった。中森も投げて刺激になりました。途中からは(来日中のヌートバーと)一緒に見て、頑張ってと激励されました」。CS生観戦の収穫は大だった。

プロ3年目の今季はWBCで優勝に貢献。シーズンは初の規定投球回をクリアして防御率2・53も、7勝11敗と黒星が上回った。「チームの中で1人でも16勝6敗、防御率1・21のピッチャーが出ればこの舞台に立てる確率も上がると思う。自分も少しでも近づけるようにしたい」。今季の山本の成績を引き合いに出し、12年を最後に遠ざかるCS進出貢献を新たな目標に掲げた。