西武は25日、都内のホテルで26日のドラフト会議に向けて、約2時間半のスカウト会議を行った。

すでに前日に国学院大の最速153キロ左腕、武内夏暉投手(4年=八幡南)を1位指名することを公表済み。即戦力の先発候補として期待する渡辺久信GM(58)は「うちのスカウト陣の総意であり、一番評価が高いというところで彼を今年の1位指名にしました」とあらためて説明した。

同じく武内1位を公表したソフトバンクとの競合が決まった。21年ドラフトでは隅田知一郎投手に4球団が競合し、飯田常務がくじ引きを担当。当たりを引いて話題になったが「飯田さんはもう持ってないと思います。使い切っちゃったと思うので」と2年前の幸運ぶりに敬意を示しつつ、今回は松井稼頭央監督(48)に託すとした。

現役時代にスイッチヒッターの松井監督は「右手でしょう。スイッチってわけにはいかんから」と笑いつつ「むちゃくちゃ緊張するでしょう」と本番を見すえていた。

なお、武内の交渉権を獲得できなかった場合の1位再入札について、報道陣から「投手を?」と問われると「会場で、テーブルのところで、そうなった時には決まると思います」と明言は避けた。【金子真仁】