専大の最速152キロ右腕、西舘昂汰投手(4年=筑陽学園)はヤクルトが外れ1位で指名し、交渉権を獲得した。

同大からは昨年の菊地吏玖(現ロッテ)に続く、2年連続の1位指名で、「1位指名でプロへ行きたい」との夢を果たした。190センチ近い長身から投げ下ろす力強い直球とキレのあるフォークに定評のある本格派右腕。先発完投型で、タフネスぶりも売りとする。

西舘は大学内のモニターでドラフトの様子をライブ試聴。同性の中大・西舘の名前が先に呼ばれると会場にどよめきが起こったが、指名の瞬間まで淡々とした表情を崩さなかった。

福岡・筑陽学園高時代から名の知れた存在だったが、大学でさらに牙を研いできた。3年秋に菊地に次ぐ2番手エースとして3勝無敗、防御率1・72で最優秀投手賞を受賞。4年春に自己最速152キロ、防御率1・01を記録。同年秋には3勝4完投を記録し、ベストナインに選出された。

上武大・進藤とバッテリーを組んだ高校時代は2年からベンチ入り。同年秋の九州大会準々決勝では現オリックス宮城(沖縄・興南)に投げ勝ち、3年時には春夏連続甲子園出場を果たしている。

福岡県筑紫野市出身、188センチ、92キロ、右投げ右打ち。

▽中西スカウト 長身から投げ下ろす角度あるストレートは最速152キロ。投球技術にたけるクレバーな投手。開幕ローテ入り狙う。